ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。
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『 大晦日のご予定は? 』
大垣市 林雙寺 水上 誠孝 師
今年も残りわずかです。大晦目に林雙寺では、御門徒の皆さんが大勢来られて順番に除夜の鐘をつきます。ご存知の通り除夜の鐘は、108回つきますが、これは煩悩の数と言われています。ついたからといって煩悩の消えるr私」ではありませんが、ただつくことによって、この身いっぱい煩悩をかかえた「私」に気づかせて頂き「我が身をかえりみる」ことはできるのです。 鐘をつきに来られる方々のr私の願い」というのは、我が身をかえりみるというより、むしろ「受験に合格できますように」とか「就職できますように」とか「いつまでも元気でいられますように」などと「私の願い」にきりがありません。「私」の自己中心的な欲望を満足させることがしあわせなのだと思い込み、逆にそのことによって苦しみ悩み迷っているのが、この「私」ではないでしようか。 阿弥陀様は、このような「私」を捨てておけない、放っておけない、救わずにおれないと阿弥陀さまの方から立ち上がって慈悲のお心で呼び覚まして下さっている阿弥陀さまの本来の願いが、南無阿弥陀仏の六字の名号となって、至り届き今ここで私にはたらいて下さっているのです。そのご恩に感謝のお念仏をただ申させていただく中にこの人生を強く明るく生き抜かせていただくのです。 今年の大晦目は、家族そろつて、お寺にお参りし、除夜の鐘を突かれてみて は如何でしょう。 合掌