繁華街で、風呂敷を敷いて、ブランドのバックや、アクセサリー時計、帽子などを販売している人をよく見ます。これは、明らかに偽物とわかるのでしょうが、最近は、コピー技術が向上して来たのでしょうが、ちょっと見ただけでは、わからないぐらいまで似せて商品を違法に販売している様子が映し出されていました。 ブランドにはうとい私でも、ルイビトン、シャネルのマークぐらいは知ってはいますが、まだ手にしたことがありませんから、偽物を本物だと言われても疑うことはないと思います。
さて、お釈迦様の最初のお弟子の一人、ウァッパ長老が、「真理を見る人は真理を見る他の人を見、また見ない人をも見る。しかし、真理を見ないものは、見る人も見ない人も見ない」と言われました。
つまり、本物がわかる人は偽物はすぐにわかるのです。しかし、本物がわからない人は偽物もわからないのです。
だまされるということは、本物を本物とわからず、偽物も偽物とわからない、本物を偽物と思い、偽物を本物と思うことです。
これは、品物ばかりではなく、私たちの言葉も、ものの考え方も同じことです。
私たちにとっては、欲望のあまり真実の教えがわからないから迷信にそそのかされ、迷いを深くしていっているのです。
真実のみ教え、お念仏に出遇ってこそ、本当の私に気づかされ、迷いから真の道へと転じられる道が開かれていくのです。
合掌
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