ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。
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『 七高僧 法然さま 』
春日井市 春日井布教所 加藤 礼嗣 師
七高僧の最後のお一人、源空上人すなわち法然上人のお話しです。 源空上人は、親鸞聖人が直接教えを頂いた恩師ですから、もし、源空上人との出遇いがなければ、私たちは、浄土真宗のみ教えにも出会っていないかもしれません。そう思いますとたいへん尊い出遇いであります。 源空上人は、智恵第一の法然房とも呼ばれるほど、たいへん素晴らしい僧侶として認められていました。 そんな源空上人ですが、一枚起請文の中で、「お念仏の奥深い事柄を知ろうとすれば本願(阿弥陀様)のすくいからもれる」と戒めてくださり、そして「念仏を信じるものはいかに学問をしたものであっても愚鈍の身に帰って念仏すべきである」といわれ、阿弥陀様のおすくいをいただくために学問は一向に役に立たないことを教えて下さっております。智恵第一の法然房といわれていた方のお言葉ですから、いまだに、たいへんな影響力を与えてくださいます。 わが身を振り返りますと、学問によって得た知識を誇り、その知識によってすくわれるような錯覚に陥っているように思います。そんな私を戒め、源空上人は「愚鈍の身に帰って念仏すべきである」とおっしゃってくださっているのです。しかし、そう簡単に愚鈍の身となれないのがまた、この私でありました。そんな私だからこそ救わずにはおられないと、常にはたらきかけてくださっているのが阿弥陀様でありました。 源空上人のお言葉によって、ますます、わが身の恥ずべきところが浮き彫りとなり、阿弥陀様がますますたのもしく思えてなりません。 合掌