ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。
テレホン法話に興味のある方は、下記の番号(正尊寺テレホン法話)へかけて下さい
TEL 0581−34−4242
『 親友 』
揖斐川町 善明寺 徳岡 健秀
突然ですが、テレホン法話のお聞きのみなさんは親友は何人いらっしやいますか。一人ですか、二人ですか、私は三人いるわ、とおっしゃる方もいるでしょう。人それぞれ人数は違うと思いますが、十人、二十人とお答えになる方はまづいないと思います。 なぜなんでしょうか。それは、親友と呼ぶ人が自分にとっ てどういう人なのかというのがその答えだと私は思います。(あなたにとって親友とはどういう人ですか)というアンケートで一番多からた答えが、何でも話せる人という答えだったそうです。 実際私が同じ問いをされても同じように答えます。ということは、私たちは生活する上で、たくさんの人と出会い、またお話もします。しかしなにも隠さず、なにも偽らずに接している人はその中のほんの一部ということになります。なにを当たり前のことをいっているんだ。思ったこと全部いっていたらうまくいくものもうまくいかなくなるじゃないか」という声が聞こえてきそうです。実際思ったことをそのまま口にすれば物事はうまく進まないと思います。 しかしここで気づいていただきたいのは、それは当たり前のことではなく、恥ずかしいことだということです。私たちは人にいえない欲望、ねたみ、愚痴をたくさん抱えて生きている、また人にいわれたことを素直に受け入れられないということに気づかずに生活しています。だから、思ったことを口にすればギクシャクするし、十人、二十人親友のいる人が少ないのだと思います。仏様のお法に照らされて、そのことが恥ずかしいことだったなと気づかされたとき親友が一人二人と増えてくると思います。 合掌