ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。

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『 お供えもの 』

岐阜市 妙圓寺   佐々木 博 師

 

 ある日、法事の席で、お仏壇の前にお供えするものはどんなものがいいのでしょうか?という話になりました。
「お仏飯はわかるのですが、そのあとに供えるものをどうしたらいいのかいつも迷うんです。」と亡くなった人の好物を供えるのか、自分の好物を供えるのかどつちがいいのか功、それぞれいろいろな意見が出てきまして、最終的に故人の生前の好物を供えた方がいいんじゃないという意見が多かったようでした。
 「ご院さんはどつちがいいと思いますか?」と突然に聞かれましたので、あとからのお下がりのことを考えると「自分の好きなものかなあ」と答えるとみなさんに笑われてしまいました。
お供えは、故人の好物、自分の好物にこだわる必要はないのでしょうが、こだわりがないからといって、お魚やお肉、お酒を供えるのは控えていただきたいものです。
 本願寺から出版されてある浄土真宗必携には、法事や報恩講の時には、打ち敷きをかけて、中央に近いところに餅、両側にお菓子、果物の順にそれぞれ対にしてお供えすることと記述してあります。
 何よりのお供えは、亡くなられた方をご縁に仏法に遇わさせていただくことであり、何よりのお下がりは、阿弥陀様から人生無常の理を気付かさせていただき、阿弥陀様の必ず救うという願いを聞かせていただくことではないでしょうか?



                               合掌