ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。

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『 食事の作法 』

池田町 浄妙寺   野村 法宏 師

 

 テレホン法話をお聞きの皆様、食事の時を思い出して下さい。手を合わせ「いただきます」「ごちそうさま」、できてますか?そういうお前はどうなんだ!そんな言葉が返ってきそうです。ハイッ、勿論しています、と胸を張って言えない私です。報恩講やご法事のお斎のようにお坊さんのカッコウをしているときはしますが、レストランでの食事や自分一人の時になると、どうも怪しくなります。
  また教育の世界では、手を合わせいただきますと言わせることは宗教活動だからいけないとか、食べるときぐらい自由でいいじゃないか、というような意見が多数を占めることもある昨今、私自身今一度この作法について考えてみたいと思います。
  先日、「五観の偈」と言いまして、修行僧が食事の際に唱える言葉に出あいました。ひらたく言うなら、一は、いのちをを頂くのだよ、二、いのちを頂く資格があるか考えよ、三は不平を言うな、四は食事を良薬を思つて食べなさい涛道を成就するという目的のために食べなさい、といった内容です。しかし、この私に毎食毎食「五観の偈」は言えそうもありません。そこで思い出して下さい。私たち浄土真宗の「食事のことば」を。すべての意味を含んでいます。短いです。それでは皆さんご一緒に大きな声でいきますよ、いいですか。食前のことば「み仏と皆様のお陰によりこのご馳走を恵まれました。深くご恩を喜び、ありがたくいただきます」いいですよ。次に食後のことば「尊いお恵みによりおいしくいただきました。お陰でご馳走様でした。」いいですねえ。いいですねぇ。





                               合掌