『　無財の七施　�@　』

本巣市　西光寺　　　橡川　常彰　師

　仏教は元々、インドと言う遠く離れた国で、お釈迦様が悟を開か
れた事が始まりです。
　そのインドは、地球儀を見ると目本の沖縄、宮古島や石垣島の辺りから、西の方角へ地球を1/5っ周した辺りに有ります。移動手段が発達した現代では、飛行機を使って、飛んでいけば、6時間ほどで着いてしまいますし、また手紙もあります。しかし2500年前では、この距離を物を運んだり、間違えないでお経を伝えるという事は、とても大変な事だったでしょう。
　お釈迦様と、宗祖親鷲聖人は、場所と時代が遠く離れております。
　その間には、上手く教えが伝わらずに、苦労をされた時代もあっ たでしよう。
　ずっと時代が経った現代では、宗旨という違いのようなものが出 来てしまっている事が、仏教をより分かり難くしてしまっている事も実感として感じられて来るような気持ちが致します。
しかし、大雑把な所で、誰にでも分かり易い、ずっと昔から東一洋 に伝わる文化があります。
　その中にお布施と言う考え方があります。
お互いに施しながら、暮らしていくと言う考えです。
毎日の牛活の中でお互いが、お互いを敬いながら、そして大切に思いやりながら生きていきましょう、と言う文化です。それは仏教と共に伝わってきて、今も私達の心の中に豊かさを齎して(もたらして)くれるお法り(おみのり)と、味あわせて頂きましょう。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌