『　無財の七施　�E　』

本巣市　西光寺　　橡川　常彰　師

　眼施、和顔施、言辞施、身施、そして5つ目の施しを、こころのほどこしと書いて、心施(しんせ)と言います。
　そこで突然に、こんな事を言うのは誠におこがましいかも知れないのですが、七つの施しは、この心施が中心に、なっているように思います。
　やはり人間は、心の間題を中心に考えなければいけないと思うからであります。心に思いやりを持っていれば、何をしてもいいという分けではないのですが、それを差し置いて、言葉でどんなに人の喜ぶ良い事を言ったり、思いやりのある行動をしていても、心がそれを偽って、反対の事を考えているのでは、少しも尊い行いにはならないし、相手にも伝わらないでしょう。
　心で相手に思いやりを持つ事の、尊さや大切さを教えてくれています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌