ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。
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『 仏事 3 』
本巣市 覚勝寺 鷲見 真人 師
今日は、仏事についてのお話その3として、お仏壇についてのお話しをしたいと思います。 先日、あるお宅でお仏壇を遷座・つまり、移動いたしました。ご両親がお亡くなりになり、近くに住んでおられる息子さんの家に、お仏壇を移されたのです。無事遷座・移動が済み、お入仏の法要のお勤めが終了したあと、あれこれお話しをしておりましたら、次のような事を質問されました。 「ところで、お仏壇はニケ所に置いてはダメですよね」と。 この方は、ご先祖をお仏壇におまつりする場合、本家と新屋のニケ所でお仏壇におまつりしてはダメですよねと、確認されたのです。現在、ご両親のおられた家には、この方のお姉さんが住んでおられます。 ニケ所に置いても何も問題ありませんよとお答えしました。そして、私たち、お念仏のご縁をいただくご先祖は、仏様として働いておってくださるのであるとお話し致しました。仏様としてのご先祖は、本家の方だけでなく、すべての方の事を見守り導いておって下さるのですよ。たとえ、お仏壇が無くてもね。 自分の事として考えたら解ると思いますが、あなたが、娑婆の縁尽きて仏様になった時、本家だけでなく、すべての方を見守っていかれますよね。 そんな仏様に手を合わせる場所が、お仏壇なのですよ。ですから、本家と新屋のニケ所でお仏壇をご安置しても構いません。逆に、家庭を持ったなら、是非ともお仏壇をご安置してください。ついでに言いますと、ご先祖の法名もニケ所に安置しても構いませんとお話ししましたら、それなら、是非とも両方にお仏壇をご安置いたしますから、その時には、入仏のお勤めをお願いしますとおっしゃって下さり、有り難く思ったことです。 合掌