ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。

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『 仏事 4 』

本巣市 覚勝寺  鷲見 真人 師

 

 今日は、仏事についてのお話その4として、お盆の提灯についてのお話しをしたいと思います。
 お盆の時期が近づきますと、お盆の提灯・灯籠は、いつから出したらいいんでしょうか?、とか、買わなければいけませんか?、などの質問を受けます。まず、いつ盆提灯を出したらよいか、という事につきましては、何日という決まりはありません。提灯の無い方には、わざわざ買う必要がありませんと、お答えしております。
 なんのためにお盆に提灯が必要かという事を考えてみれば納得されると思いますが、お盆には、ご先祖の霊が、死者の世界・あの世から子孫のもとを訪れに帰ってきて、お盆が終わると、また、あの世に戻られるから、先祖の霊が家まで無事に着くための道しるべとして、迎え火をたいて火を灯してここが自宅だと知らせるために提灯を用意するのですが、前回もお話しましたが、お念仏のご縁をいただく南無阿弥陀仏のご先祖は、あの世の霊でなく、仏様として働いておってくださるのです。どこか遠くにある、あの世でなく、私たちのもとで、仏様のおはたらきをして下さっているのです。お盆の時だけ、戻ってこられるというわけではありません。また、迎え火がないと、迷うなどというような事もありません。仏様として自在のおはたらきをされるのです。ですから、お盆の提灯は必要ないのです。
  さらに、お盆、という言い方をするならば、いつもともにおられますから、毎日がお盆と言えるのです。ですから、私たちの場合は、お盆だと言って特別変わったことをしないのです。普段から毎日、仏様に手を合わせているのです。


                               合掌