ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。
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『 金色のほとさま 』
本巣市 正尊寺 杉山 雲来
お参りに行ったとき、お仏壇のお話がでました。 「本願寺の金ピカの仏壇は好きでない」 しかも金色のご本尊についても言及されました。 「金ピカなのは派手で品がなく渋みがない」などと、ご本尊をまるでスターウォーズの金ピカロボット、C−3POのイメージで捉えておられるようでした。 言われるとおりたしかに、金ピカのお姿というのは成金趣味の方はちょっとくすぐられるところかも知れませんが、渋好みの方には好まれないかも知れません。 しかし、仏説無量寿経の四十八願の三番目の願いには「お浄土に生まれるものはすべて金色の姿となる」と誓われており、仏さまのお姿はやはり金色が基本になります。 では、どうしてお経の中で金色と言われるのでしょうか? 金というのは値打ちのあるものであることは、衆目の一致するところでしょうが、もう一つ金は錆びたり色あせたりすることの一番少ない金属です。ですから、仏さまが金色なのは、変化変質しない永遠に変わらない存在であることをその色で表されているのです。 日々肉体も心も刻々と変化し、その変化によって一層悩み苦しみを抱え込む私たちに、けっして変わることのない願いを私たちにふり向け、安心して生きて行きなさいと、金色の姿となって私たちの視覚に入っていてくださるのです。 仏さまにお参りするとき、その金色に輝くお姿を見てその表された意味を心に思い、声にはお念仏を称えながら合掌したいものです。
合掌