ここでは、住職とその仲間のお寺で運営している「テレホン法話」を掲載しています。法話は一週間ごとに変わっていきます。

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『 仏事 6 』

本巣市  覚勝寺    鷲見 真人 師

 

 今回は、結婚式について、先週に続いての、お話をいたします。 前回は、仏前結婚式で大切なのは、人間同士の約束では、ありません。 お互いが、夫婦としての生活を、はじめようと思える相手、そのような大切な方と、出会えた事を慶び、仏前に報告し、感謝するのが、大切な事なのです。おたがいに、感謝を中心とし、仏様の教えに従っていく。その先にこそ、本当の幸せな家庭が、築かれることでしょう。このような事を、お話しいたしました。
  実は、結婚式も、お仏事なのです。生活の中、他にもいろんなお仏事があります。そのことにつきましては、また、別の機会に、お話いたしましょう。 仏前で結婚するということは、仏様の教えによって、幸せな家庭を、築いていくということです。 人生、晴ればかりではありません。結婚生活を、続けていく先には、いろいろな事があると思います。嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、腹だたしいこと、つらいことなど、様々な事があるでしょう。しかし、どのような事があっても、仏縁に結ばれた事を、中心にしていただければ、この人とあえてよかったという、感謝の心があらわれる事でしょう。
 仏様の教えは、幸せの基本であります。自分さえよければ、という、自己中心の心こそが、苦しみの原因であると、教えていただきました。 夫婦生活も、同様です。自分の都合で、お互いを成り立たせようとするならば、必ず、破綻へ向かうでしょう。  仏前結婚で大切な事は、契約する事ではありません。この人に出会うために、生まれてきたのだという事を、はっきりと確認する事が、大切なのです。 このことをお心に、お互いが、お陰様でという、感謝を基本にして、すばらしい家庭を築いていただきますことを願います。



                            合掌