ここ三ヶ月の間に、同級生3人が亡くなりました。まだ50そこそこであります。
皆病気で亡くなられたそうですが、日頃仏さまのお話に触れさせていただく機会の多い私にとっても、悲しいというよりも驚きが先にきました。
「病気で亡くなったんじゃないよ。本当の死んだ原因・種は、生まれたからなんですよ。生まれた者は、必ず死ぬんですよ」
とよくお話をさせていただく身でありながらも、悲しみを禁じ得ません。
今、高齢化社会を迎え、お年寄りの方々への対策や様々なケア−を社会が考え打ち出しています。充実した日暮らしを送るために、お金のこと、健康のこと、生き甲斐のことなど、ひと昔前と比べると本当に充実してまいりました。ありがたいことです。
しかし、どれだけ生活が不自由でなく便利で生き甲斐をもっておられるお年寄りであっても、夜になると不安で不安で一人で眠れないと言われる方もおられます。
何故だかはわかりませんが、ただ言えるのは、どれ程今が幸せであっても永遠に続きませんし、生きることと死することは紙の裏と表のようなもので、切り離すことはできないということです。
歳をとってから充実した生き方を送る道を探し求めるのも大切なことであります。しかし、歳をとる前にお亡くなりにならない保証は誰にもありません。
「門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
合掌
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