平成16年10月4日

中川北組連研修了者研修旅行

昨年度、中川北組の連研(レンケン)も8期が終了し、修了者の中から親鸞聖人の足跡をたどるような研修をして欲しいという声が上がり、これまでの修了者の方々にも呼びかけ今回の京都研修が開催されました。
秋晴れと言うより、残暑と言った方がよい日差しのなか、朝7時30分本巣を出発し親鸞聖人御修行の場比叡山へと向かいました。
親鸞聖人のご苦労を頭でなく、少しは身体で感じてもらおうと、比叡山の山道を1時間ばかり昇ったり降ったりしてもらう行程も入れ、ちょっとお疲れのようでしたがとても充実したものとなりました。
正尊寺からは15名の修了者が参加して下さいました。ご苦労様でした。

 

44名の参加者全員がバスに乗車し、まずはじめはバスのカラオケを使い『真宗々歌』の斉唱で研修旅行がスタートしました。

比叡山の本来の表玄関、大津市坂本。そこから総長2025m標高差500mを可愛らしいケーブルカーで11分、全員後ろ向きに座り時々木陰から見える琵琶湖に歓声が上がっていました。

山頂の延暦寺駅から山を下ること20分、無動寺谷明応堂を越えたところに、親鸞聖人ゆかりの大乗院がある。今回最大目的の御旧跡である。

無動寺谷は現在でも千日回峰行などの修行をする拠点、軒先には現役のワラジが干してあり、ちょっと身の引き締まる思いがした。

残念ながら、侍従のお坊さんが留守で、電気を付けてもらえず薄暗い中全員で親鸞聖人ソバ喰いのご木像の前で、讃仏偈をお勤めした。

来るときは下りで早かったが、帰りはひたすら昇り、しかも根本中堂の駐車場まで、距離は増えひたすら昇り40分、木陰とはいえ汗だくで歩いた。

三条粟田口の青蓮院
親鸞聖人9才の時、お得度(とくど)をされたお寺です。樹齢900年を数える大楠に囲まれた静寂のお寺です。

青蓮院の剃髪堂には親鸞様のおかみそりをしたときに使われた水鉢があり、僧侶としてここからスタートされたのだなと思うと熱いものを感じました。

午後1時半、やっと昼食会場のりょうぜんホテルにたどり着きました。
空腹には勝てません、参加者の顔に微笑みが戻ってきました。

比叡山大乗院から100日間夜陰に参籠された聖徳太子建立の六角堂。実際比叡山からここまで来て、皆さんその距離が実感できたようでした。

六角堂の境内地の中には、親鸞聖人のお木像を安置した近年立て替えられたお堂もありました。

ご本山では総御堂にお参りしたあと、国宝の書院や飛雲閣を参観しました。

飛雲閣ではお庭の修復の為、池の水が無くなっており、小さな石の一つ一つにまで番号をふり、測量しているという珍しい状況での参観でした。

境内を出てお墓の林を10分ほど歩いた谷の底には、「荼毘所」と言われる親鸞聖人を火葬にした場所に石碑が建っています。全員手を合わせ『恩徳讃』を唱和しました

。大谷本廟明著堂の前で夕日を浴びながらの集合写真。
親鸞聖人の足跡をたどる研修旅行、長い1日の締めくくりでした。

帰りのバスでは参加者ひとりひとりにマイクが回され、今回の研修会に参加しての感想を話してもらいました。