平成16年正尊寺報恩講アルバム

今年の報恩講は 厳しい寒波にもかかわらず、安定した晴天で3日間の全日程無事にすみ、賑やかに宗祖親鸞聖人の恩徳を讃嘆することが出来ました。

1月11日、報恩講を迎えるための『おみがき』をされる婦人会の方々。くすんでいた仏具も大勢の人たちの手でピカピカになりました

11日お華束(けそく)つくりの風景。
報恩講のお供物で、なくてはならないものの1つ、おけそくを一日がかりで、和気あいあいと、楽しく作ってもらえました。

お華束つくりの翌日、おけそく盛りです。
近在のご婦人方に手際よく盛られていきます。今年もきれいに出来上がりました。

 

お華束の彩色。
これはお取り持ちの方々によって塗られます。見本の写真を見ながら、口八丁手八丁、美しいお華束が完成しました。

13日は報恩講準備、お取り持ち前半組みの方々で一日かけ準備がされました。
8年ぶりのお取り持ち、「おーい、ご院さんこれどこに付けるのや?忘れて待った」と言う声が飛び交っていました。

普段は地味な境内が一日で五色の幕や提灯であでやかに彩られました。

14日の法要は大勢の法中(お寺さん)が来て下さりお内陣は賑やかでした。
お導師は今年はじめて来てくださった池田町白鳥の浄妙寺さんが勤めて下さいました。

初日は『正信偈作法』お参りの方も一緒にリズミカルな正信偈をお勤めして下さいました。

15日の中日は最もお参りの多い日です。今は祝日でありません、子供の参拝が無いのがさびしいですが、ほぼ満堂になります。

仏教婦人会による献灯献花。
一糸乱れずの行進です。

内陣の前に横一列、10対の献花献灯が並びます。
最後に会長さんが献香をされました。

 

仏教婦人会の皆様です。
この日のために仕事も休んでのお参りです、ご苦労様でした。

ご講師の高田篤敬師
高座に座り、親鸞聖人の御生涯を丁寧に分かりやすく3日間6座に分けてお話して頂きました。

 

高座説教はご講師と膝をつき合わせ落ち着いて聞かせてもらう法話です。
お話が終わると皆自然と合掌をされていました。

16日最後の法要をご満座法要といいます。
住職も最上の七条袈裟を付け気合いが入ります。

 

 

今年のご満座法要では、導師が礼盤(らいばん:本尊の前の台)で立ち上がりお勤めをする、起居礼(ききょらい)の作法を取り入れました。
重たい七条袈裟を着けて中腰で静止、危うく転けそうでした。

ご満座には雅楽を演奏する楽人も参加します。今年は10名の楽人さんが狩衣(かりぎぬ)姿で並び、一段と法要の雰囲気を盛り上げました。

 

法要の後、住職が高座に上がり『御俗姓(ごぞくしょう)』を拝読します。これは蓮如上人が報恩講に当たって書きしるされたもので、巻物になった御文章です。

庫裏(くり)のお斎(とき)場
毎日午前11時頃から法要の始まる1時半までは庫裏は騒然としています。
お斎だけついてお説教を聞かず帰る人のことを「食い逃げ門徒」と言いますが、こころ当たりの方は来年からはそうならないように。

お斎(とき)
本塗りのお椀に、ご飯・みそ汁・丸揚げ・なますが基本のお斎。鉢にはかぶら煎り(正尊寺名物かぶらの漬け物を細かく刻みミカンの皮をアクセントに炒めたもの)・豆・漬け物が並びます。シンプルですが忘れられない味と今年のお斎の評判は上々でした。

特設の帳場(うけつけ)
お取越のお礼や志を持って来られた人々で長蛇の列が出来ます。

 

受付お疲れ様でした。
3日間で延べ700名近い方の記帳と会計スムーズにこなして頂きました。

ご講師やご法中の接待担当の婦人会幹部役員の方々お疲れさまでした。

 

境内での焚き火
参詣者中にはちょっと火に当たり体を温め、世間話などをしてから本堂へと上がって行かれる方も大勢おられました。

13・14日のお取り持ちの方々
下川原・中川原地区の皆様ご苦労様でした。

15・16日のお取り持ちの方々
寺内・辻屋地区の皆様ご苦労様でした。