2月15日  涅槃会  

2月半ばにしては穏やかな日中、紙袋を下げた方々が山門をくぐり境内へと入ってこられます。本堂にあがる前いちおうに、お焚きあげの場所を見て、焼却炉と自分の荷物を見比べ不安そうに本堂にあがって行かれます。
今年で3回目の『涅槃会(ねはんえ)』 お炊きあげに持ってこられる袋が大きくなったような気がします。
そんななか、予定通り午後2時から本堂で涅槃会が勤まり、約一時間半の行事つつがなく終了しました。

 

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山門には涅槃会を告知する札も掛けられお参りの方を待つばかりに準備されています。

本堂前の境内にはテントの支柱を使い特設の焚焼会場が設営されます。
仏旗を背にしたご本尊は三具足でお荘厳がなされます。

 
 

お勤めのあと、住職からお釈迦様が亡くなられるところを描いた『涅槃図(ねはんず)』の絵解きプレゼンテーションがされます。

 

スクリーンに映し出される涅槃図のパーツや言葉を見ながら、熱心にお釈迦様が涅槃に入られる意義を聞いてくださいました。

 
 

余間の涅槃図の前には焚焼で焚きあげる品々が積み上げられています。涅槃会の周知と共に年々量がが増えてきています。

 

焚焼(ぼんじょう)に使う火は法要を勤めた中尊前のお灯明を分燭し使われます。

 
 

運ばれた灯明は仮設のご本尊前の燭台に遷され、住職焼香ののち敬礼文(きょうらいもん)・三帰依(さんきえ)が高らかに歌われました。

 

参詣者が合掌で見守るなか、燭台の灯明が焼却釜の中に入ったお焚きあげの年回札や持ち寄られたものに点火されます。

 
 

釜に火が入り「あとは私たちが全て炊きあげておきます」と住職から説明を受け、ほっとした顔で皆さん帰路につかれました。

 

参詣者が帰られテントも片付け終わっても、まだまだ焼却炉は炎を上げています。全て燃え尽きるた頃は夜の帳が降りていました