8月17日盂蘭盆会

蝉時雨と云いますが、今年の夏は一段と蝉が多いような?
暑さに拍車をかける、うるさいほどの蝉の声の中盂蘭盆会(うらぼんえ)の法要が勤まりました。
正尊寺夏の行事の締めくくり、午前午後延べ150名を越える方々の参詣での法要とご法話、暑さを吹き飛ばす勢いでした。

この度の法要にソウメン作りやお給仕などをして下さった、近在の奥さん、仏教婦人会の役員の皆様、ありがとうございました。

 

 
 

世間のお盆が終わった17日正尊寺山門にに盂蘭盆会の看板が立ちます。まだ盆踊りの名残、ビールの空き瓶が未回収のまま置かれているところが面目ないことです。
乙井屋さん早く回収に来てくれ〜!

 

本堂スロープが完成し初めての法座。最初に昇ってくれたのは、頸椎の病気で苦しんでおられる文殊の奥さん、「これなら、人の世話にならず本堂に上がれる、私のためこんなにしてもらってありがとう」と、うれし涙を浮かべておられました。

 
 

下駄箱の準備まで行き届かず、とりあえずラックを置いておいたら、靴があぶれていました。次のお座までには下駄箱と傘立てを準備せねばと考えさせられました。

 

お参りの帰り快調にスロープを降りてくる方々、「ご院さん、こりゃぁ〜調子がええわ・・・」とニコニコしながら降りてくる。こんなに喜んでもらえるならもっと前に気づくべきだったと住職反省。

 
 

ご法話は、滋賀県日野町の瑕丘大愚先生、住職が本願寺伝道院で教えて頂いてから25年、先生も少し年を取られました。

 

残暑厳しいお盆のお参り、笑かしたり、泣かしたり絶妙の話術で、聴衆を引きつけ「往生浄土」の要のお話をしっかり聞かせともらえました。

 
 

午前のご法話も佳境に入った頃、縁ではお斎の準備が急ピッチ。地元の奥さんや婦人会の皆様がセッティングに追われます。

 

ご法話が終わる寸前にはケヤキ張りの縁に80名ばかりが座れる場所を確保。竹の節ごとに水とソウメンを入れ準備完了。

 
 

午前のご法話が終わり、皆さん思い思い竹節の陣地を取り、向拝(ごはい)には「ズルゥ・ズルゥズルゥズルゥ〜」と、ソウメンをすする音が響き渡り始めます。

 

お盆会は夏休み、お祖母さんに連れられた孫さんたちも、「ズルゥ・ズルゥズルゥズルゥ〜」
皆さんが食べ終わった後、忘れられた陣地が何カ所か残されていました。統一規格でない竹の節いつものことです。

 
 

お昼からのお説教の休憩にはカキ氷を出します。短時間に80名分ほど一気にかきます。ここでも婦人会の皆様に手伝ってもらえ段取りよく行きます。

 

今年は特製抹茶味、けっこう上等なお抹茶を使ってミツを作ったらしく皆さん美味しい美味しいと、夏の聴聞の暑さを忘れていました。

 
 

平成13年、内陣に金泊を張り釘が打てなくなりそれ以来虫干しをしていなかった宝物、屏風を使い久しぶりに紐解きをしました。

 

北南の落ち間長押にフックを付け歴代の絵像をかけることにしました。内陣側ではないので申し訳ないことですが、この時期の風情が戻りました。