平成17年 1月14日〜16日  

御正忌報恩講  

平成17年度の報恩講もたくさんのお参りの中お勤めされました。
この報恩講を行うために正月明けから多くのご門徒によって準備され、13日からはお取り持ちの方々が入られ準備、14・15・16日と心配していた天候も穏やかで例年通り後かたづけまで無事終了しました。
写真は500枚位撮りましたが、その一部をここに掲載します。

 

 
 

13日報恩講準備日
今回のお取り持ちの総大将、岡部総代自ら干菓子でお供物を作っておられました。これをこの辺では「ひっつけ菓子」ともよんでいます。

筒状に盛られた「お華束(けそく)」に慎重に彩色がほどこされました。これは和菓子に使う食紅を薄め塗られていきます。

 
 

台所ではお斎の丸あげが炊かれていきます。昨年探し回り手に入れた「煮ざる」が炊き方の好評を得ていました。

 

炊きあがった「丸あげ」大鍋で炊くので深い味わいが出るのです。
今年も1000食分作ってもらいました。

 
 

お華束を中心にお菓子や果物のお供物がならび、お内陣は普段にないゴージャスな雰囲気をかもし出します。

 

南側の余間(よま)には、親鸞聖人熊皮の御影(熊皮の敷物の上にお座りになっている)を中心に、4幅のご絵伝(えでん:親鸞様のご生涯を描いたもの)がかけられます。

 
 

14日逮夜法要(たいやほうよう:お昼のお勤め)
大垣の林雙寺様が法中(ほっちゅう:お参りのお坊さん)代表でお導師を勤めてくださいました。パワーのあるお勤めになりました。

 

15日逮夜法要
この日もたくさんのご法中が駆けつけて下さり、「しんじんのうた」を大きな声でリードして下さいました。

 
 

15日が土曜日にあたり、日曜学校の子どもたちは午前10時お斎場が混む前に朝昼兼用の「お斎(とき)」をいただきました。

 

午前のお説教が終わる頃には、お斎場は超満員、お取り持ちはお給仕に大わらわ。毎年この時は田の字の十畳間が狭すぎると思うことです。

 
 

受付の係も次から次ぎへと、お仏飯米や志を持ってこられる方の対応で、休まる暇がありません。

 

午後の座のご法話が始まる頃、お斎場も一息つきます。手の空いた方は本堂から実況されるモニターをとおしご法話をお聴聞されます。

 
 

ご法話は、真正浅木の蓮教寺高田篤敬師。昨年より少しふくよかになられたような?
3日間6座のお取り次ぎありがとうございました。

 

報恩講は500年変わらず高座(こうざ)でのご法話です。
横広がりの本堂、満堂の時は何処に座っても噛み下して話される高座布教が落ち着いて聞かせてもらえます。

 
 

今年は報恩講用の経本を作りました。初夜礼讃や浄土法事讃は見てるだけでしたが、正信偈作法などは音階もつけたので、一緒にお勤めくださいました。

 

この若い親子連れは、つい先日お父さんを亡くされましたが、それがご縁で毎日本堂の真ん中でお参りしておられました。
1才のこの子が「あんまんだぶ」とお念仏を称えるようになっていました。

 
 

今年の報恩講は週末と重なり、お子さんを連れてのお参りが目立ちました。
うれしくなって、思わずシャッターを押しまくっていました。

 

焚き火は良いものです。不思議と火のそばで顔がほころび、報恩講で出会う旧知の人達の話が弾んでいます。

 
 

15日の法要では仏教婦人会の献灯献花が行われます。
アミダ様へ灯りとお花のお供え皆さん真剣でした。

 

日曜学校の子どもたち、一生懸命お勤めする子もよそ見をする子も、みんなほとけの子です。

 
 

10対のお花とおローソク、ピカピカに磨かれた燭台と花瓶に立てられ出番を待っています。特に今年のお花は上等でした。

 

献灯献花をする婦人会の役員さんの集合写真。
皆さんいいお顔をしておられます。

 
 

15日はいつも超満堂になります。遅れてこられた方は座るところが無い位になります。報恩講はありがたいものです。

 

下陣のスペースを確保するために総代さんと日曜学校の子どもたちは余間に座ってお参りします。
ただ、子どもの数が減ってきていることに危機感を感じているのです。

 
 

お勤めの後、各団体の代表焼香が行われます。
本部委員長(総代長)と副委員長もまだまだお元気です。

 

仏教壮年会の会長さんと副会長さん。
壮年会も皆さん揃ってお参りして下さいます。

 
 

ご講師とご法中の接待をしてくださる婦人会の三役の皆様、3日間に渡りご苦労様でした。

 

本堂担当のお取り持ち、揃いの半纏を着て、休憩のたびにヒシャクを持ってお賽銭を集めます。

 
 

御満座法要はちょっと難しい作法が入り、お勤めの前に書院ではご法中による習礼(しゅらい)と呼ばれるリハーサルが入念になされます。 全員の息が揃わないと浄土の荘厳が台無しです。

 

御満座の浄土法事讃作法、蹲踞(そんこ:野球のキャッチャーのような姿勢)でのお勤め、体育会系です。私もご法中もオーバーウェイト、よろけないよう結構大変でした。

 
 

お勤めが終わると、御俗姓(ごぞくしょう)拝読します。これは蓮如上人(れんにょしょうにん)が報恩講をお勤めする意義を書かれたもので、信心を頂くことの大切さを力説されています。

 

今年も86才の前住職、中学2年の新発意と親子3代が揃っての報恩講をお勤めできました。
この態勢が崩れないことを願うばかりです。

 
 

御満座には生演奏の楽も入り法要の雰囲気は絶好調に達します。
狩衣姿で横一文字に並んだ姿は壮観です。

 

今年も10名の楽人さんが来てもらえました。普段はご講師の蓮教寺さんで練習をして腕を磨いておられる方々です。

 
 

法要が終わると一斉に片付けが始まります。綺麗に立てられたお花も一気に解体されます。

 

お華束もお供えとしての役目を終え解体され、各地区の役員さんへ「おさがり」として配られます。

 
 

前半のお取り持ち、鍋原(なべら)・木倉(こくら)・佐原(さわら)の皆さんご苦労様でした。

 

後半のお取り持ち、神海(こうみ)・木知原(こちぼら)の皆さんご苦労様でした。