キッズサンガ  平成19年8月8日〜9日 
第14回
正尊寺お泊まり日曜学校

天候不順の夏の開幕でしたが、ここへきて初本番の空模様2日間54名の子どもたちが遠近各地から正尊寺に集まり、楽しいお泊まり日曜学校が開催されました。
今年はキッズサンガの精神に基づき、ご門徒や日校OB、近隣寺院のご院さんや坊守さんのサンガスタッフ(キッズサンガを支える人々の愛称)の 協力を得て賑やかに開催することが出来ました。

スタッフや台所のお手伝いの皆様お疲れ様でした。


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このBGMを聞きながらゆっくり御覧ください    A   ダウンロード→

 
 

午前中には、安八の松村布団屋さんが貸し布団を配達、今年は夫婦での配達60組下陣のすみに積まれた。
布団の回りをカラーコーンで囲み『立入禁止』区域にしたのが功を奏し、夜まで整然と積まれていた。

 

集合時間になると次々に参加者が本堂へあがってくる。ボードに貼られた班分け表と日程表を見て少し不安な気持ちになっている子もいました。

 

オリエンテーションの前には仲間作りの全体ゲームをして緊張感をほぐしたつもりでしたが、なかなか班長やグループ名が決まりませんでした。
54名の参加者ですが、16の校区から集まり子ども同士ながらうち解けるのに少し時間がかかりそう。

 

今年は参加者が多く、しかも法務員の鈴木くんは欠席。急遽、中学3年生の3名をSTAFFに昇格させ、開会式で子どもたちに紹介しました。
この3人頑張ってくれました。Aくん・Yちゃん・Mちゃんありがとう。

3時のおやつは『カキ氷』去年はレトロな手回しを使いましたが、今年は人数も多いので電動を復活させました。
3杯も4杯もお代わりする子どもがたくさんいて、電動にして正解でした。

 

バ○と煙は高いところに・・・・、というけれど、子どもたちも高いところが大好き、氷をもらうと一目散に鐘楼にあがっていきます。
天気もいいし、最高のおやつでしょう。

今年はたくさんの少年連盟の役員さんが助けに来てくださいました。宇野委員長さんは1日手伝ってもらえ、アドバイザー流のゲームで子どもたちを楽しませてくださいました。

 

宇野先生がゲームで子どもたちを引きつけている間に、一気に夕食の為の火おこしが出来ました。
宇野先生ありがとうございました。

夕食は飯盒炊飯のごはんを使ったカレー、班ごとに分かれお米をかし飯盒にセット、各班代表選手なれない手つきでですが一生懸命です。
台所は大賑わしでした。

 

教区のサマースクールで教わった技、火に掛ける前にクレンザーを溶いた液を飯盒全体に塗ります。こうしておくと煤が落ちやすく後片づけが簡単。今年はさっそく試してみました。

 

台所にはお母さんにまじって、ギャルが2人。聖徳短大保育科に通うご門徒の娘さんも手伝いに来てくれました。巻巻パンの種づくりに精を出してもらえました。
お母さん方・女子大生スタッフありがとうございました。

 

今年は天候の心配なく食事はすべて桜の木の下に設営したテントの中で行えました。昨年特売で買った簡易テントが活躍してくれました。

 
 

教区仏青連盟会長の山田先生も手伝いに来てくださり、子どもたちに巻巻パンの指導をしてもらえました。
山田先生ありがとうございました。

 

はやる気持ちをおさえ遠火でじっくりと、くるくる回しながら12・3分焼くとふっくらとしたパンが出来ます。境内には焼きたてのパンの香りが広まっていきました。

 
 

2班の女子全員うまくパンが出来ました、中心にさすフランクフルトの到着を待ちます。その後、食前の言葉を班員で唱和していただきます。

 

夕方キッズサンガの見学に来られた、中川北組の中島組長さんも巻巻パンに挑戦、たいへん上手にできました。
「帰って坊守といただきます」と巻巻ドックパンのテイクアウトでした。
組長さん表敬訪問ありがとうございました。

 

今年の男子は低学年が多く食事も大変、でも屋外だと少々こぼしても安心してみていられます。
なにより、のびのびと美味しそうに食べる姿が見られるのがとても良いのです。

 

飯盒炊飯も全班成功、10名で5合ではチョット物足りないが、巻巻ドックパンがその分を補ってくれます。

 

お泊まり会の朝、北海道長沼町の天野理事さんから差し入れのジンギスカン(鍋付き)が届きました、子どもたちは「肉・肉・・・」と七輪の前に行列が出来ました。
遠く、北海道からのご心配ありがとうございました。

 

大人数の移動はバスが一番。今年は和風レストラン『乙姫』と、くるみ幼稚園のご厚意によるカレーパンマン号で自家用車を使わず一斉にスパー銭湯に行けました。
乙姫さん・くるみ幼稚園さんありがとうございました。

 
 

事前のレクチャーよく守り?、他のお客さんにも目を細められながら入浴、今年も男子は元気がイイ。
1日の汗をしっかり流せました。

 

風呂をあがると一人120円ずつわたし、好きなジュースを飲みます。「ご院さんあと10円ちょうだい!」と甘えてきてもあげません、アイスクリームは130円そうは行きません。一気に飲んですぐ帰らなければならないのです。

 
 

日が暮れかけた本堂に戻り、特設洗面所で歯磨きをする子どもたち、まだまだ寝るまで時間があるけれど、ご家庭でチャンと躾けられているようです。

 

風呂から上がり、本堂で映画。この2時間ばかりは一息つけます。「ご本尊には足を向けないように」みんなちゃんと守っています。
今回は2時間を超える大作映画、上映時間中に『枕経』に行けました。

 
 

2時間少々の映画が終わり就寝のお勤めに変わるキャンドルサービス。今年は市川先生の尺八のBGMで良い雰囲気、生演奏に子どもたちも性根が入りました。
サンガスタッフとして一役買っていただきありがとうございました。

 

オリエンテーションでロウソク消しを練習しましたが、54名の本番ではなかなかスムーズに行かないのも伝統か?
大人でも難しいキャンドルサービス、チョットでも子どもの記憶に残ればと毎年続けています。

 
 

夜10時就寝準備。本堂はアッという間に布団を敷きつめシーツが掛けられ、蚊帳吊りの紐が垂れ下がってきます。
回を重ねるごとにこの辺りの段取りは良くなっていています。

 

蚊帳が吊られつと、思い思いの友達と陣地を決めていきます。男子22人女子32人、女の子が要領よく圧倒的に陣地を確保していました。

 
 

常連組には「外の方が涼しい・・・」と縁に布団を敷いて寝る子もいます。蚊取り線香を回りに置きましたが、チョットは喰われたようでした。

 

めったに経験のない蚊帳の中、なかなか寝付けませんが、これが楽しいのでしょう。全員が寝静まったのは丑三つ時でした。

 
 

朝6時起床、蚊帳を外してもまだまだ起きられない子もたくさんいました。夜更かしがたたっているようです。

 

6時半からはラジオ体操。名札の裏には「ラジオ体操出席証明書」付き中学3年生のスタッフが目をこすりながら前にたってしました。

 
 

お朝事、正信偈のお勤め。阿弥陀様の本堂で寝て、朝ご挨拶のお正信偈をお勤めする。これが目的です。このためにいろいろ趣向を凝らすのがお寺のサマースクールです。

 

朝食が済み境内を駆け回る子どもたち、早朝から手伝いに来てくださった婦人会有志の方々がその姿に目を細めながら空いた場所で朝食でした。
サンガスタッフとして協力してくださった婦人会の方々ありがとうございました。

 
 

午前中のひととき、参加記念も兼ねたプラバンキーホルダー作り。

 

トースターの中でどんどん縮んでいくプラバンを必死に覗く子どもたち、トースターの熱気と子どもの熱気で、スタッフは暑くてたまりませんでした。

 
 

子どもたちも楽しみにしている班対抗室内オリンピック。中学生スタッフこの暑いのに着ぐるみを着て盛り上げてくれました。

 

本山の研修で習ったネイチャーゲームを取り入れました。境内まで使った対抗ゲーム、なにせはじめてのこと来年に向け改良点を多々感じました。

 
 

境内に隠しておいた人数分の動物や昆虫のフィギアを並べ採点。一番短い列が優勝・・・どんでん返しで、思わぬ結果になりました。

 

 

小さなフィギアを一杯集めた男子チームが優勝・準優勝になり、大きな景品で大満足、しかし中身は新聞紙ばかり・・・・ブーイングへ変わっていきました。

 
 

室内オリンピックの賞品はガッカリでしたが、成績上位の男子チームはソウメン流しでは上流のポジションをゲット。
思いっきりソウメンをすすっていました。

 

ゲームで成績下位の女子チームは、下流に陣取り「全部取らんと少しは流してよ!」と怒っていました。
しかし、ソウメンは充分用意しています、時間が経ちだんだんと全員が満腹になりました。

 
 

境内の水屋の竜頭から出る水を利用したソウメン流し、英語ではSoumennFishingと呼ぶそうですが、子どもたちも魚釣り感覚で楽しんでいました。

 

午後1時半閉会式です、「来年も来る人?」全員が「はぁ〜イ」と元気に応えてくれました。
仏さまを身近に感じつつの2日間きっと良い夏の思い出になったことでしょう。

 
 

正尊寺キッズサンガにご協力いただいたすべての方々に
心よりお礼申しあげます。