平成20年7月14日〜15日
正尊寺仏教壮年会研修旅行in伊豆

今年の仏教壮年会研修旅行は一泊二日で小田原・箱根の親鸞聖人が帰洛のご旧跡をたどりました。今回は月火というまったくのウイークデイにもかかわらず20名が参加し、心配していた天候は晴ばかり意義あり充実した研修旅行となりました。

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今回も訪問地の距離感がすぐ分かるようにGoogle衛星写真の表紙でレジメを作りました。

 

週間予報では下り坂のはずが、朝から暑い・・・
朝6時半にはJA旅行社でお願いした羽島バスが到着。運転手のS松ドライバー強面だが、ベテランで道も良く知っていそうなので皆さん安心だった。

 
 

羽島ICから名神→東名高速をひた走って4時間ばかり、大井松田ICで降り小田原の「鈴廣カマボコ」で下車、センターの2階で昼食をいただいた。

 

腹ごしらえをして、今日の参拝地である小田原市国府津(こうづ)の真楽寺さんへ向かった。真楽寺に着くと本堂はエアコンで冷やしてあり、そこで若ご院さんから親鸞聖人と真楽寺の謂われをうかがった。

 
 

宝物館の中へ10名ずつ二班に分かれ入り、帰命石(親鸞聖人が指でたどってかかれたお名号)や宝物について一つ一つ丁寧に懐中電灯で照らしながら説明していただいた。

 

耐火の宝物館は窓も電気もなく汗だくになり、外で待つ前班と宝物館の前で一緒に今回最初の記念写真。ゆっくりお話を聞けここまで来た甲斐がありました。

 
 

真楽寺の近くには飛び境内地で勧堂(すすめどう)という、親鸞聖人がお念仏をすすめられた草庵跡があります。交通量の多い国道1号線に面しているが、携帯電話でドライバーと連絡を取り合いジャストでピックアップしてもらいました。

 

小田原か約1時間半、伊豆伊東温泉のホテル暖香園に到着。平日とあってホテルも混雑していない、係員に出迎えられ、余裕の部屋割りりでゆっくり温泉に漬かりました。

 
 

午後6時、温泉で汗を流し浴衣に着替え宴会場に集合。お料理を食べてしまわないうちに集合写真、まだ全員素面なのでシャキッとしていました。

 

呑んで食べて歌って語り合い、あっという間に3時間ばかりの宴会も終宴。最後に桑原会計さんの音頭で一本締め、泊まりでの宴会はたいへんに盛り上がりました。

 
 

宴会後は麻雀をする人、部屋で休む人(住職も部屋でBlog書き)元気な面々はホテル隣にある系列のボウリング場へ、元気だ!

 

浴衣でできる暖香園ボウリング場だが、もんぺ必着。「百姓仕事でもはいたことないのに!」と女性会員が言われたが、何ともお似合いなのが笑いを誘っていた。

 
 

あさホテルで朝食を済ませ、バスで5分ほど移動し宝専寺(ほうせんじ)さんに行きました。洒落た腰掛けが並んだ本堂で朝のお勤め、遠山ご住職の調声で清々しくお勤めをし、宝専寺の謂われのお話を聞きました。

 

20年前の海中爆発の地震で立ち直れないような被害を受けたが、知り合いから贈られた「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。死ぬ時節には 死ぬがよく候。是ハこれ災難をのがるる妙法にて候」の良寛さんの言葉を紹介しての御法話、ありがたく聴かせて頂けました。

 
 

お座敷にはお茶とお菓子を準備してもらい、一同恐縮しながら頂いた。茶菓子の水まんじゅう、大垣特産と思っている向きもあり、伊豆でも有るのかと感心している会委員もありました。

 

宝専寺は永六助さんの「庭説法」で有名なお寺、きれいに手入れされた芝のお庭をゆっくり拝見させてもらいました。

 
 

緑美しい庭での集合写真、本堂の屋根と松がいかにも良い背景になっています。

ご住職・坊守様ありがとうございました。

 

小一時間の宝専寺さんに滞在しバスが駐めてある港に向かうと、漁船が一杯繋留してありました。今日はガソリン高騰への無策な政府に対する全国一斉出漁ストライキの日という珍しい光景にも遭遇しました。

 
 

伊東を後にし伊豆スカイラインを通り一路箱根に向かい、当初の予定を変更し最初に萬福寺(まんぷくじ)さんへお参りしました。

 

本堂では私たちのために、秘仏の行基作「阿弥陀如来像(元箱根権現の本地神体)」をご動座開帳して、たくさんの資料も準備してご住職が待っていて下さいました。

 
 

資料に添って箱根権現と親鸞聖人との関係や宝物の謂われを40分間じっくりと聞かせたもらいました。法然聖人の同門であった聖覚法印と箱根権現とのとの関係は興味深かった。

 

箱根駅伝ミュージアムの反対側にある萬福寺、ひっそりとしたたたずまいだが、皆さんとお参りできてよかった。

 
 

昼食予定の芦ノ湖畔レストランに着くと、さっそく案内されたのが写真撮影・・・チョッと興ざめ。
一枚だけ幹事さんが購入しあとはスキャンとプリントしました。

 

芦ノ湖をながめながらの昼食ですが、あまりゆっくりしていると買い物の時間が無くなります。気もそぞろでいただき、お土産屋さんに向かっていきました。

 
 

湖畔にある箱根権現(神社)へ参拝というより、境内の旧拝殿礎石に建つ親鸞聖人銅像を探しての徘徊になりました。

 

親鸞さまは杉林の中に大きな姿で立っておられました。明治の廃仏毀釈で一掃された仏教色ですが、こうしていま親鸞さまがおいでになる、神社の中にお念仏の声が広がりました。

 
 

最後の訪問地は箱根峠途中にある「笈の平碑(おいのひらひ)」。親鸞さまが関東からの帰り道、ここでお弟子の性信房とお別れになり、背中に負う笈を形見に渡されたところです。

 

石碑の回りのサツキが覆い茂り文字が見えなくなっていました。かといって剪定掃除をする時間もなく、集合写真だけ撮りました。

 
 

せっかくなので笈の平碑から100m程、茶店までの苔むした旧峠道も散策しました。木のトンネルと河原のような道、チョッとは昔の人の苦労を偲びました。

 

親鸞聖人と性信房の別れを味覚にも残しておこうと、「甘酒茶屋」で冷やし甘酒をよばれました。茶屋は新規開店のためにプレハブの仮設、これも良い旅の思いでにしつつ、今回の研修旅行のFinalとなりました。

 
 

帰りのバスでは恒例のビンゴ大会。バスガイドが居ない分、お土産用の景品を準備し多いに盛り上がって帰ってきました。

 

午後8時半無事帰着。お土産を分け、駐車場から本堂に向かい『恩徳讃』斉唱し解散。
お疲れさまでした。

 

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