平成22年  2月15日  涅槃会 

今年で8回目の『涅槃会(ねはんえ)』は本堂でお勤めと絵解きを行い、雨の上がった境内でお焚焼式を行いました。
毎年、2月15日は涅槃会をお勤めします、予定表に書き込みぜひお参り下さい。

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2月15日午前は小雨交じりでしたが、焚焼(ぼんじょう)をする境内特設テント(テント枠にご本尊の上だけビニール使途の屋根)を準備しました。

 

内陣北余間には涅槃図が中央に掛けられ、その前には持ち寄られた白木の位牌、回収された年回通知状が広蓋に入れられスタンバイです。

 
 

午後2時前になると、お焚き上げする古い打敷や経本、他宗のお守りやお札と言った不要品を手に下げたご門徒が集まってこられます。

 

午後2時、解体された旧庫裏の敷地にも換鐘の音が響き渡り、涅槃会のお勤めが始まりました。

 
 

お勤めは『仏説阿弥陀経』お40名ほどの同行も一緒にお勤めしました。その間にも紙袋を下げた方が入ってこられます。

 

お勤めの後は、パワーポイントによる涅槃図の絵解き法話。お釈迦様2本の矢の譬えも話しながら、死は敗北でない仏教の世界観お届けしました。

 
 

法要のあとお茶を飲んで休憩、余間の涅槃図実物を間近に拝んでもらいます。その前には沢山のお炊き上げ希望の品々も並んでいます。

 

境内の特設火炉の準備が出来ると、院代さんがお灯明の火を手燭にうつし境内へと運びます。

 
 

運ばれた灯りは特設会場のご本尊前三具足のロウソクに点燭し、敬礼文(きょうらいもん)・三帰依(さんきえ)をお勤めします。そしてその灯りを火炉に入れます。

 

お釜に火が回った頃、参詣者は三々五々の解散。涅槃図を見て空しく過ぎない死を考え、親族のお位牌を炊きあげ安心の表情で帰って行かれます。

 
 

お位牌の他に古くなった経本やお参りグッズ、打敷やリン布団などの仏具からお人形まで、沢山の品々が持ち寄られ日が暮れる頃まで炊き続けられました。

 

翌日、2基の火炉は水洗いで灰を落とし、耐火スプレーで化粧直しをして、また来年の出番まで倉庫に片付けられました。