報恩講(ほうおんこう)とは

 報恩講は宗祖親鸞聖人(しゅうそ しんらんしょうにん)のご苦労をしのび、そのご苦労を通じて、阿弥陀如来のお救いをいただくことをあらためて心に深く味わわせていただく法要です。私たちにとってもっとも大切なご法縁といえます。
 親鸞聖人御在世当時、お念仏を喜ぶ人々の間では、師法然(ほうねん)上人ご命日に「二十五日のお念仏」として念仏の集会がつとまっていました。
  親鸞聖人ご往生の後、聖人を祖と仰ぐ私たちの先達は、それを親鸞聖人のご命日にあらため、ご法縁にあずかっていたのです。その後、親鸞聖人の33回忌にあたり、第三代覚如(かくにょ)上人はそのご遺徳を鑚仰するために『報恩講式』をつくられ、報恩講がいとなまれました。
  以来、聖人のご命日の法要は報恩講として大切にお勤まりになっています。蓮如上人がお示しのとおり、正しくお念仏のいわれを聞かせていただき、身にいただいて、真実信心の行者になることが聖人のご恩に報いる道です。
 親鸞聖人のご命日は旧暦11月28日です。本願寺では、これを太陽暦にあらためて1月16日とし、1月9日から16日まで御正忌報恩講をお勤めしています。

正尊寺では毎年、1月14日から16日まで3日間、午前・午後の6座お勤めしています。その間3日ともお斎があります。