平成18年1月正尊寺御正忌報恩講  

平成18年度の報恩講もたくさんのお参りの中お勤めされました。
この報恩講を行うために正月明けから多くのご門徒によって準備され、13日からはお取り持ちの方々が入られ準備、14・15・16日と年末の大雪とはうって変わり、初日は雨、中日・御満座、寒とは思われない暖かで穏やかな日となりました。

 

 
 

1月6日は庫裏の大掃除。今年は庫裏のすす払いだけでなく、境内に貯まった雪もかたずけられました。

毎年この大掃除には岐阜市西秋沢のご門徒が奉仕して下さいます。
一日ご苦労様でした。

 
 

1月11日はおみがき。仏教婦人会や有志の方々が集まり、賑やかに行われます。

 

大勢の手で丁寧に磨き上げられ、真鍮の仏具は見る見る黄金の輝きを取り戻します。

 
 

本堂で婦人会がおみがきをしている間に、庫裏の台所ではお華束(けそく)作りの準備が進められています。
お華束できあがるまでへリンク

 

おみがきの終わった婦人会の方々も庫裏に集結し、お華束の型抜き。
こればかりは人海戦術8000個は型抜きをしなければならないのです。

 
 

12日、ひと晩寝かし少し硬くなったたところで1個ずつ金串に刺し、形を作っていきます。

 

毎年お華束盛りをして下さる近在の方々、根気仕事一日ご苦労様でした。

 
 

13日は前半のお取り持ちが集まり準備がされます。お堂から土塀まで五色の幕で飾っていきます。

 

報恩講のお飾りのメインお華束、慎重かつ丁寧に色づけがされていきます。

 
 

今年は意匠を凝らしたデザインのお華束に仕上がりました。この手間と根気が何よりのお供えになります。

 

最後に、完成したお華束を大事そうに尊前にお供えして下さり、お荘厳は完成、明日の法要を待つばかりになりました。

 
 

14日のお勤めでは久しく途絶えていた、お師匠寺である小柿の福乗寺さんとの参り合いが復活できました。

 

ご法話は蓮教寺の高田先生、高座の上から優しく丁寧なお取り次ぎをしていただきました。

 
 

3日間で800名以上がお斎に付かれます。庫裏のお斎場はいつも席が空くのを待つ方の列ができ、お給仕係が大活躍です。

 

日曜学校の子ども達もお斎に付きます。お取り持ちのお姉さん方が上手にお給仕して下さりみんな頑張っていっぱい食べました

 
 

お斎をよばれ、お昼の休憩時間には境内の焚き火に人が集まります。報恩講のまったりとした時間です。

 

同じ休憩時間に本堂では、本山御影堂修復のビデオをスクリーンに映しました。結構見てもらえる人がありました。

 
 

今年は15日が日曜日にあたり日曜学校の子ども達も一緒にご縁に合うことが出来ました。

 

子供用のガウンに式章を付け、余間に上がり総代さんのとなりで、みんな神妙にお勤めをしていました。

 
 

仏教婦人会の役員さんもガウンを着て早くからスタンバイ。
並んで記念撮影をする余裕があります。

 

お勤めの前に献灯献花献香、10対のお花とお灯明が『法の深山』の音楽に乗りお供えされます。

 
 

15日の法要は本堂目一杯の参詣者で『しんじんのうた』が堂内に響き渡りいます。

 

総代会や各教化団体の代表がきれいに並んだお花やおロウソクの真んなかでお焼香をしました。

 
 

忙しいなか駆けつけて下さるご法中、お勤めの前に腹ごしらえ。お盆に載っていますが、皆さんと同じお斎です。

 

法要の始まる前、書院では会行事(えぎょうじ:法要の監督さん)から入念な習礼(しゅらい:練習)が行われ、動きや音程の厳しいチェックを受けます。

 
 

16日、御満座のお勤め『浄土法事讃作法』は導師が礼盤(内陣の高座)の上で立ち上がるという珍しいものです。

 

習礼でリハーサルしたとおりご法中の息はピッタリ合い、浄土の荘厳さが見事に表現されました。

 
 

今年も9名の楽人さんが来てもらえました。狩衣烏帽子姿での雅楽の生演奏、法要は一段の引き締まります。

 

御満座のお勤めのあとは、御俗姓(ごぞくしょう:蓮如上人が報恩講の心得について書かれたお文)を住職が正装し高座の上で拝読します。

 
 

13日・14日のお取り持ちは、谷汲下長瀬、大野古川の皆さんでした。
ご苦労様でした。

 

15日・16日は、谷汲上長瀬、大野岩野・更地の皆さんでした。
ご苦労様でした。