平成21年1月
正尊寺御正忌報恩講 

 

1月12日未明から20pを越える積雪があり心配いたしましたが、田や畑に雪が残る風情ある景色のなか、平成21年度の報恩講もたくさんのお参りの中お勤めされました。
今年の報恩講は初日から住職が負傷し、お取り持ちや役員、法中の皆様に心配をかけましたが、多くのご門徒によって支えられ厳かにかつ賑やかな報恩講をお勤めすることが出来ました。

 

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6日は大掃除。庫裏のお斎場から書院本堂境内と綺麗にお掃除をしてくださいました。

 

竹竿に笹が付いた自前のすす掃きで、普段手の届かない天井や梁まで綺麗に埃を落としてくださいます。

 
 

おおぜいの力で隅々まで雑巾掛け、古いながらも一皮めくれたように綺麗になりました。

 

岐阜市西秋沢のご門徒の皆様毎年大掃除のご奉仕、 ありがとうございます。

 
 

11日のおみがきには仏教婦人会から40名程の会員さんが集まり、真鍮の仏具をピカピカに磨き上げてもらえました。

 

役員さんによる献灯献花の練習も行われ、音楽に合わせ綺麗な隊列でのお供えができることでしょう。

 
 

おみがきと並行して、庫裏ではお華束づくりが始まっています。地元の手慣れた方々でどんどんお華束の餅が蒸し上がっていきます。

 

おみがきの終わった仏婦会員が庫裏に集まり、お華束作りに参戦です。
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12日はお華束盛り、地元のの達人がが集まって金串に刺し、組み上げていきます、根気の仕事です。

 

14本のお華束、報恩講の手間のお供えお華束がが無事完成した。 ご奉仕の皆様ありがとうございました。

 
 

13日報恩講準備。 準備にかかる前に本堂で準備マニュアルをプロジェクターで大写しにして、それぞれ持ち場について説明。今年の担当ブロックは蓮如上人御遠忌のお取り持ちがあったため14年ぶりとか。

 

雪の間を見ながら幕を出し、本堂玄関山門などだんだんとデコレーションがなされていきます。

 
 

庫裏では報恩講お斎の一品、「なます」の下ごしらえが懸命に行われます。一口ずつとはいえ1000食分大量の大根と人参がツキツキされます。

 

報恩講うちに1000個の丸あげを使いますが、初日はまず400個を大ハソリで炊きます。大量に炊く丸アゲの味は格別です。

 
 

お取り持ちの個性が出る、お華束の彩色。大勢でああやこうや言いながら、素晴らしいお供え物になっていきます。

 

雪が止んだ午後、おおかたの準備が片づいた男性陣はスコップで雪かき。参道の雪は綺麗にかたずけられました。

 
 

お取り持ちも解散した夕方、大野花屋さんが仏華を立てに来てくれます、これをお供えして準備完了です。

 

すべての準備が完了、まだ外は明るいので電動雪かきマシーンを再出動。駐車場に残った雪と少し遊ぶ余裕の住職。まだこの時は元気でした。

 
 

14日朝座後席の模様。道には雪が残る寒い日しかも平日、お参りがあるか心配しましたが本堂はいっぱい。高座から語られるご法話皆さん真剣なお聴聞の姿でした。

 

法話が終わると庫裏のお斎場は満員、報恩講の「お斎:とき」風景は毎年ながら壮観です。この庫裏でのお斎あと1年で模様が変わります。

 
 

お寺の周りは路上駐車の花盛り、少し歩けば市役所の大駐車場がありますが、皆さん少しでも近いところに止まりたいようです。

 

お昼を回ると書院には次々とご法中(ほっちゅう)がお見え、婦人会の役員さんが茶やお斎のご接待です。法中さんは朱いお膳で差し上げますが、中身はご門徒と同じものです。

 
 

14日逮夜法要(たいや:午後のお勤め)、お導師は今年初めて駆けつけてくださった、根尾水鳥の西光寺ご住職が勤めてくださいました。住職は足の負傷で椅子でのお参りとなりました。

 

15日朝座から本堂は満堂、外気は冷たいですが堂内はおおぜいの体温でか温かです。

 
 

15日逮夜法要(たいや:午後のお勤め)は仏教婦人会の献灯献花も行われます。揃いのガウンを着て記念写真です。

 

おみがきの日にしっかり練習した役員さん、音楽に合わせ10対のお光りとお花のお供えがしてもらえました。

 
 

お勤めは『しんじんのうた:意訳正信偈』全員でお勤めする声が満堂の本堂に響き渡っていました。

 

今年の報恩講はすべてのお逮夜法要でお内陣は6人以上のご法中が来て下さいました。

 
 

総代はじめ各団体代表焼香では、いずみ北幼稚園代表の園児さんもお焼香をしてくれました。

 

園児にも報恩講にお参りさせたいとの申し入れで、40名の可愛い参詣者があり、一段と賑やかにお勤めできました。

 
 

16日御満座法要には楽人さんが来てくれます。真正浅木の楽人さん今年は8名で参加、毎年ありがたいことです。

 

狩衣烏帽子姿での楽、御満座法要がビシッと引き締まります。

 
 

御満座法要は『浄土法事讃作法』という大変珍しく難しいお勤めをします。無言行道や起居礼といっためった行われないお勤めです。

 

今年の御満座は残念なことに満堂にはなりませんでした。生演奏の楽入りで、せっかくの本式なお勤めだけに残念なことです。来年は是非御満座にもお参り下さい。

 
 

御満座の総仕上げに読まれる『御俗姓』は親鸞聖人の生い立ちと、報恩講の意義を読み聞かせます。ただ、今年は住職足負傷のため腰掛けての拝読となりました。

 

3日間のご法話は浅木蓮教寺の高田篤敬師。高座説教の型どおり前席は大5条、後席は小五条とお袈裟を使い分け、丁寧に親鸞聖人のご生涯を通し報恩講のお取り次ぎをしていただきました。

 
 

境内の楠の木の下には山盛りの薪がありましたが、3日間の内にすべて燃え尽きました。本堂への行き帰りに火にあたりご法義話に花が咲く、報恩講ならではです。

 

御満座のお説教が終わると、お取り持ちの皆さんで一気に片付けが始まります。おおぜいの力であっという間に平常のお荘厳へと戻されました。

 
 

13日14日のお取り持ち、秋沢・中谷のご門徒の皆様、ありがとうございました。

 

15日16日のお取り持ち、宝珠・上新村・雛倉のご門徒の皆様、ありがとうございました